パトカーは“赤” 自主防犯車は“青”回転灯で安心お届け
青く回転する光は自主防犯活動のシンボル―。秋田県矢島、鳥海両町で今月中旬から、青色回転灯を付けた巡回車が東北で初めて登場した。高齢者を中心とした自主防犯パトロール隊が師走の地域を回っている。両町を管轄する秋田県警矢島署が来春廃止されることもあって、巡回で町民の不安解消につなげたいとの願いも込められている。
秋田県警は組織再編を予定しており、県内にある17警察署のうち矢島、森吉、増田の3署を近隣の警察署に統合し、3署は「幹部交番」とする方針。統合対象となる管内の住民からは、存続要望や治安悪化への不安の声が出ていた。
こうした中、地域防犯活動を行う団体に、本来であれば道路運送車両の保安基準に適合しない青い回転灯の装備を認める基準緩和制度が12月からスタート。矢島署が9月に発足した高齢者団体「安全・安心元気のでる年輪の会」のメンバーや2町の防犯指導隊員らに呼び掛け、自主防犯パトロール隊を旗揚げした。
パトロール隊は2町の26人で構成。巡回には東北運輸局から基準緩和の認定を受けた両町と年輪の会の自動車計3台を使用、巡回時に限って青い回転灯を車両外部に装着する。安全対策のため、矢島署で研修を受けたメンバーが運転する。
巡回は当面は週1回程度、午後3時から8時まで実施。2町を縦断する国道108号を中心に、矢島署のパトカーととも巡回する。青い回転灯への町民の認知度が高まり次第、単独で巡回を始める方針だ。
15日に鳥海町役場で行われた出発式には、町、警察関係者ら約50人が出席。矢島署の米沢訓署長が「町の安全、安心のためにボランティア精神を発揮する皆さんに感謝したい」と激励。年輪の会の佐藤三男代表世話人(67)は「青い回転灯が住民に安心感を与えられるよう、民間と行政、警察が一体となって努力したい」と意気込んでいる。
[青色回転灯] 回転灯は道路運送車両の保安基準などで装備できる車両や色、明るさが定められているが、国土交通省は12月から基準を緩和。警察本部長から「自主防犯パトロールを適正に行える」との証明を受け、各運輸局長から基準緩和の認定を受ければ、青い回転灯を装着できる。
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