マスクで語る性体験、中国で深夜「教育番組」放映へ
公の場で性を語ることがタブーとされてきた中国で、性知識の普及を目的にした深夜テレビトーク番組「マスク」が来年1月1日から、全国で放映される。
一般市民がマスクで顔を隠して登場し、性に関する自らの体験を語るものだ。都市部を中心に「性の解放」が進む中国でも、正しい性知識の普及は急務。「マスク」がタブーを打ち破る試みとなるか、論議を呼びそうだ。
番組制作会社「世煕伝媒」によると、同番組は、全国約50局で、毎日午後11時から午前一時の間、30分間放映する予定だ。出演者が使うマスクは約40種類で、それぞれ悲哀や怒り、喜びなどの感情を表している。同社は本紙の取材に対し、「国家政策の範囲内で健全な性をテーマにしたもの」として、あくまでも「性教育番組」との立場を強調した。
中国紙「中国青年報」によると、番組の女性司会者は、「語ってもよいのは性知識で、性テクニックではない。これこそが教育とポルノの違いだ。出演者の話から啓発を受けてほしい」と番組の趣旨を説明している。
同紙が11月末に行った世論調査では、「性を語るテレビ番組を見るか」との質問に、回答者約800人中90%以上が「見る」と答えた。その理由として最も多かった回答は「問題解決に役立てるため」の56%。
同紙読者は若い世代が中心であることから、若者の間に、性を巡る問題や悩みに応えてくれる番組を求める声が強いことが裏付けられた。北京市内のOL(25)は「こんな番組今までなかった。楽しみで仕方ない」と興味津々の様子だ。
正しい性知識の普及が、中国の緊急課題であることは間違いない。
中国のエイズ感染者は、84万人とされているが、有効な対策が講じられなければ、2010年までに1000万人に達するとの予測も出ている。特に、性交渉による感染が増加傾向にある。
http://news.www.infoseek.co.jp/world/story.html?q=06yomiuri20041206i306&cat=35