生き続ける本田美奈子さんの遺志
6日に急性骨髄性白血病のため死去した歌手・本田美奈子さん(享年38 本名・工藤美奈子)の通夜が8日、埼玉県朝霞市の朝霞市斎場でしめやかに営まれ、芸能界を中心とする1200人が参列し、故人との別れを惜しんだ。白血病と闘い続けた故人の遺志を引き継ぎ、今後は白血病患者を援助するNPO法人「LIVE FOR LIFE PROJECT」を立ち上げ、追悼コンサートなどの収益を公的医療機関に寄付するという。さらに病床で作詞した遺作「笑顔」も披露された。
白い花で飾られた祭壇の真ん中で本田さんが微笑んでいる。その遺影は昨年11月、都内のスタジオで撮影された。カレンダー用に撮った本人お気に入りだった。会場で流されている音楽も10月19日に発売したばかりの20周年記念アルバム「アメイジング・グレイス」の収録曲だった。
歌手復帰を目指しながら、白血病に夢破れた本田さん。故人の遺志を引き継ぐ形で、育ての親・高杉敬二プロデューサーらが中心となり、白血病患者を援助していくプロジェクト「LIVE FOR LIFE PROJECT」(生きるために生きる)を立ち上げた。今後はNPO法人化を視野に入れて活動し、本田さんの追悼コンサートを定期的に開催。その利益などを公的医療機関などに寄付していくという。
またこの日は、病床で本人が書いた「笑顔」という詩が発表された。復帰し、曲をつけて歌う日を楽しみにしていた遺作で、追悼コンサートでは何らかの形でファンに披露するという。
「大事に大事に開催したい。皆さんの心の中で、ずーっと生き続けてほしい」という高杉氏。斎場の入り口横にはファン用の献花所も設けられた。涙ながらに遺影に手を合わせ「信じられない」と泣きじゃくるファン。棺には思い出の品やファン代表の手紙が収められた。38歳。だれもが若すぎる死を惜しんでいた。
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